今日50代会社役職者(部長クラス)の方から、仕事において気力、やる気が湧かない、無気力状態。というお悩みを頂きました。
お話の中では仕事と並行して両親の介護もしていた激務の時期があり、その両親の死の後にぷっつりと仕事へのやる気も、モチベーションも落ちてしまったとの事。
症状として会議の為の資料つくりも作り出して5分でげんなりしてしまうとか、今までの同じような経験をしたことがある先輩方にもあんたも「50代になったら分かる」と言われていて、「俺にもついに更年期が来たか~」と思っていると嘆かかれていました。
本当にこういった気持ちの沈みって辛いですよね。
特に人のモチベーションに両親の存在は大きな影響を持ちます。
人の深層心理(無意識)では、インナーチャイルドと呼ばれる両親への思いがいつまでも(40代でも50代でも)あります。
『子供の頃に両親にやってあげたいと思っていた思い』、『子供の頃に両親にやってもらいたかった思い(満たされない思い)』。
知らずに様々な思いや感情があるのですが、これらが両親がいなくなる事で『もう満たしようのない思い』として無意識の中でぽっかり穴が開いてしまいます。
何かわからない空虚感や、無気力感の一つの原因ともなります。
そして仕事において気力、やる気が湧かない、無気力状態。というお悩み
こういったお悩みは仕事のステージの上昇とあいまって、早くはやはり年代的に40代、そして50代位になると同じような症状で悩む方は多いとされます。
これを『更年期の特徴』として短絡的に片づけてはいけません。
これは感情の問題です。メンタルの問題です。
こういった場合はしっかりと自分自身の心や感情に目を向けることが必要です。
50代そして、役職者ともなれば、人生においても、仕事においても様々な経験をしてきています。知識量も膨大ではありませんし、参照解(問題の答え)もたくさん持っています。
そうするとどうなるのかというと、
Aという出来事が起こると、B、そしてCという出来事が起こるな。そして、Dになって・・・・・・・Zに至るという答えが、もう一瞬で思い浮かびます。
これは成果を上げる、結果を出す為に一見すると素晴らしい事ですが、思考で解決できるので、感情が動きません。まったく。
若いころに味わう「どうしよっかな。」「こうしよっかな。」「うまくいかなかったな。」「次はこうしよっかな。」等の不安感、期待感の感情が動く余地がないんです。
人は行動する為には感情がトリガーになります。感情が行動を作り出しています。
でも、なまじ知識があると感情抜きで行動できています。そうすると今回の件のような仕事における無気力感に襲われます。
要は、味わいたい感情を味わえないんですね。
●あんなにワクワクした小説だって、一回見ればもう一回見たいと思わないでしょう。これは感情が動かないからです。
●あんなに面白かったゲームだって、一回クリアすれば、2週目やってもすぐ飽きるでしょう。これは感情が動かないからです。
●あんなに愛おしかった旦那さん、奥さんも結婚して10年たつと・・・。これも感情が動かないからです。
最たる例が、40代、50代の仕事の無気力という事です。
解決策は、しっかり感情をうごかしてあげる事。
感情を動かすコツは自分への質問とイメージです。
セルフコーチング
「これを成し遂げたら、どんな気持ちになるだろう?」
「これを成し遂げなかったら、どんな気持ちになるだろう?」
「今日一日あった良い出来事はなんだろう?」 お勧めは【感謝ノート】を付ける事。
「その時どんな気持ちを味わっただろう?」
そして、そこで出てくる気持ちと同時に出てくるイメージをしっかりと思い描き、言語化してみましょう。そしてそのイメージをどんどん膨らましていく。
このイメージは使っていないと錆びついているかもしれません。
でも大丈夫です。
使えば使うほど磨かれていきます。しかも消耗することはありません。むしろあなたに活力を与えてくれます(^^)
コーチは感情を取り扱うプロです。是非ご相談くださいね(^^♪